タイ料理ならトムヤンクン、ベトナムならフォーという感じで東南アジアあたりの国ならどこの国にもパッと浮かぶような料理がありますが唯一それがないのがフイリピンではないでしょうか。
フィリピンに住んで6年ほどになりますが「フィリピン料理って何?」と聞かれるとけっこう困るのです。「えーと、レチョンとかシシグかな、、、」という感じで。
ですので、お子さん連れでフィリピンへいらっしゃる方にとっては
- フィリピン料理ってどんなものがあるの?
- うちの子食べられるかしら?
- そもそもお腹壊したりしない?
と不安なことがたくさんあるのではと思います。
この記事では、ママ目線に立ってフィリピンの「食」について知っておきたいことをまとめて書いてみました。
どうぞお読みください!
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この記事の目次
1.そもそもフィリピン料理ってどんな料理?
フィリピン料理は焼いたもの、炒め煮(炒めずに煮るものは少ない)、揚げ物が多いです。
特にお肉のBBQは一般的で、串に刺したお肉にソースを塗って炭火で焼いたBBQの屋台が至るところでおいしそうな匂いを漂わせています。炭火なんてある意味贅沢ですよね。
逆に、油を使っていないもの、生のもの(生野菜、お刺身など)は極端に少ないです。
味付けはお醤油がベースになっているものが多くお子さんにも食べやすいのですが、味が濃かったり、油っこいと感じるものが多いので、お子さんが食べるときには油を取り除いたり、少し薄めてあげるとよいと思います。生野菜を使った料理はほとんどありませんので、生野菜を食べたい時には日本食、イタリアン、スペイン料理のお店へいかれるとよいです。
子どもが食べやすいフィリピン料理5選
これはうちの息子と、今までいらしていただいた生徒さんのお子さんを見てきた中で選んでみました。
おすすめフィリピン料理その1:ポークベリー
甘からく味付けされて焼いてある、5ミリくらいの暑さの豚バラ肉です。甘めのカルビのような味付けでほとんどのお子さんの大好物になります。骨をしゃぶったままいつまでも離そうとしないお子さんもいました笑
おすすめフィリピン料理その2:ベイビーバックリブ
骨付きのお肉ですが、ぽろっと骨からお肉が簡単に取れるくらい柔らかく調理されており、味付けも少し甘めで子どもが大好きな味です。ご飯とビールが進む味付けで困ります。。。
おすすめフィリピン料理その3:ルンピア
日本の揚げ春巻きと同じようなものですが、お肉中心の具で、日本のものより細くて短いです。気軽に手でとってパクパク食べられるのもいいですね。おやつ感覚で、道端で2本で5ペソ(15円弱)程度で売られていることもあります。
おすすめフィリピン料理その4:パスタ
フィリピン料理のお店や、ファストフード店にはミートソースのようなパスタがあります。ケチャップベースにソーセージが入っていてチーズがかかっている感じです。大人が食べるとなにこれ???甘い!パスタがふにゃふにゃ!って思うかもしれませんが、子どもは口の周りを真っ赤にしながらおいしそうに食べます。
おすすめフィリピン料理その5:ブードルファイト
こちらは料理というよりは食べ方ですが、大きなバナナの葉の上にご飯をドーンともり、その周りにBBQにしたお肉やエビ、野菜や果物などを置いていき、みんなでそれを囲んでわいわい食べるというものがあります。
そうすると彩も綺麗で視覚から楽しいので子どもたちもたくさん食べてくれることと思います。
知っていると選びやすいフィリピン料理の名前
子どもが食べやすい料理をいくつかあげてみます。
注文の際に選びやすくなりますよ〜。
- Tinola/ティヌーラ(スープの一種)
だいたいメニューのスープの欄にはティヌーラとシニガンの2種類があります。シニガンはフィリピンの代表的な料理の一つですが、かなり酸味の効いたスープなので食べられないお子さんが多いです。一方、ティヌーラの方は、あっさりした味でとても美味しいのでお子さんにも好評です。チキンやエビ、貝のなどの具材が選べます。 - Adobon/アドボ
家庭料理の代表的なもので炒め煮です。最初にニンニクやたまねぎと具材を炒めお酢やお醤油、砂糖で煮込んでいるものが多いです。アドボカンクンといえば空心菜の炒め煮、アドボタロンといえば茄子の炒め煮です。 - Pancit/パンシット
麺のことをパンシットと呼びます。ビーフンを使った物が多いように思いますが、中華麺のようなものだったりいろいろあるのでためしてみるのも楽しいですね。 - Lechon/レチョン
丸焼きのこと。一般的にレチョンというと豚の丸焼きという認識がありますが、正式にはレチョンバボイが豚の丸焼きで、レチョンマノックが鳥の丸焼きになります。丸焼きと言っても、通常はカットして売られているので怖くありません!そして、とてもおいしいです。
カンクン=空心菜 タロン=なす ぺチャイ=白菜 アンパラヤ=ゴーヤ プシット=イカ タマロン=アジ ツナパンガ=マグロのかま
2.セブ島のレストラン事情とおすすめレストラン5選
ここ数年でセブ島のレストランのレベルは確実に上がってきています。フィリピン料理だけでなく、韓国料理、中華、イタリアン、スペイン、タイ、ベトナム、メキシカン、もちろんフィリピン料理も、たいていのものはセブでも食べられます。しかも、日本で食べるより安く、何よりほとんどのお店が子ども一緒に入れるのがうれしいです。
ちなみに、トリップアドバイザーというサイトによると、1590件のレストランの登録があるようです。そのうち「和食」「レストラン」で検索すると85件のヒットがありました。ビュッフェスタイルのものや、これも?というお店も含まれていましたが、それでもかなり多くの日本食レストランがあるので、セブ島滞在中にお子さんが「日本食じゃないと嫌だ―!」となっても大丈夫ですね!
ここでは、私が実際に行ってみてお子さんと行きやすい(もちろん美味しい)と思えるレストランを紹介します。
※ここで紹介したお店の地図は最後にまとめて添付して紹介しているので、そちらからご確
おすすめレストランその1:日本の洋食屋さんスキレット
洋食屋さんというと、オムライス、ハンバーグ、ナポリタン、、、そんなイメージですが、海外で洋食屋さんへ行くとお肉ど~ん!マッシュポテトだ~ん!みたいなことになりかねないのです。そんな中、こちらのスキレットは日本人のオーナー兼シェフがいらっしゃって、私たちがイメージする洋食屋さんそのものです。この方はご自身にもお子さんがいらっしゃるので、お子さん連れでの来店Welcom!と言ってくださいます。
子どもにとっても、大人にとっても美味しいメニューがそろっていて、訪れるたびに大満足して帰ります。息子の大好物は牛丼、私の大好物はワタリガニのパスタです。ハンバーグも、オムレツもとても美味しいです♪
電話番号:(032) 417 2805
FB:https://www.facebook.com/cafe.skillet/
予算(1人):400~800ペソ
子ども対応:
ベビーチェア有(椅子に括り付けるタイプ)、子ども用の食器あり
おすすめレストランその2:厚切りタンが食べられる焼肉屋さん楽楽
ここを気に入っている理由は、店員さんが子どもたちと遊んでくれるところです。もちろん、お店の込み具合などにもよると思うのですが、子どもの食事に合わせて6時くらいに行くと大体すいていて、ベビーシッターを付けているかの如くゆっくりご飯を食べることができます。
焼肉のクオリティはどうかというと、ものすごい美味しい!というところまでは行かないものの、満足できるレベルです。タン(280ペソ≒700円)の厚切りも選べるのがものすごくうれしいです♪
電話番号:(032) 383 9703
FB:https://www.facebook.com/rakurakucebu/
予算(1人):600~800ペソ
子ども対応:
ベビーチェア有
おすすめレストランその3:お座敷に鍋料理!本格日本食が楽しめる筑前屋
こちらは本格的な日本食レストランで、一般的なものに加えて、もつ鍋や豚バラ鍋なども食べられます。掘りごたつがあるのがうれしいところで、まだハイハイ前のお子さんを連れているときはとてもゆったりできます。店員さんもすいているときには子どもたちと遊んでくれますが、混んでいることも多いお店です。
ちなみに、このお店の姉妹店「知暮里(ちぼり)」も美味しいですが、少し大人向けです。(それでも私はお寿司を食べたいときには行ってしまいますが)
電話番号:0920 229 7923
FB: https://www.facebook.com/KushiyakiChikuzenya/
予算(1人):500~800ペソ
子ども対応:
お座敷(掘りごたつ)有
おすすめレストランその4:美味しいフィリピン料理を食べられるゴールデンカウリー/フカッド
日本から人が来てフィリピン料理のリクエストがあったときはだいたいこのお店へ案内します。店内がきれいで、料理もはずれがほとんどなく何を食べても美味しいというのが理由です。「フィリピン料理知らなかったけど、おいしい!日本人好み!ご飯(もしくはビール)によくあう!!」というコメントをよく聞きます。
FB:https://www.facebook.com/pages/Golden-Cowrie/121687424577490
子ども対応:
店舗によりますが基本的にベビーチェアがあります
おすすめレストランその5:フィリピンを代表するファストフード店ジョリビー
ジョリビーはセブの食文化の一部と言っても過言ではないくらい生活に溶け込んでいるファストフード店なので、一度は訪れてみていただきたいです。なんせ、ジョリビーのせいでマクドナルドがファストフード業界でシェアNO.1をとれない唯一の国ですから。
ジョリビーでは、地元の人はハンバーガーには目もくれず、チキンとパスタのセットもしくはどちらかにごはんが付いたセットをオーダーします。個人的な見解ですは、ここのチャンプバーガーはかなり美味しいと思うのですが、、、
FB:https://www.facebook.com/JollibeePhilippines/
子ども対応:
店舗によりますが基本的にベビーチェアがあります
レストラン5選、いかがでしょうか?最後のジョリビーはレストランに加えるのもどうかなと思ったのですが、セブの人たちにお勧めレストランを聞くと必ず差し込んでくるのでならってみました。
このほかにも、自分で具材やソースを選べるピザやさんや、巨大だけど美味しいハンバーガーのお店とか、トリュフのパスタが1,000円で食べられる本格イタリアンのお店とか、美味しいお店がたくさんあり、全部紹介できないのが残念なくらいです。
3.セブ島で自炊をするのに必要な食材を準備する3つの方法
※ここで紹介したお店の地図は最後にまとめて添付して紹介しているので、そちらからご確認ください。
食材編その1. スーパーマーケットで現地の食材を購入する
基本的にスーパーへ行けばお肉、魚、野菜、果物と全部揃いますが、どこのスーパーも魚介類(特に魚)はいまいち買うのがためらわれます。それでもお魚が食べたい時には近くのマーケットへ行ってみるとよいでしょう。値段はマーケットとスーパーとではそれほど変わらないように思いますが新鮮なものが手に入ります。
※セブの台所「カルボンマーケット」はかなり安いです。
- お肉
お肉は骨付き、皮つき(豚肉も)のものが一般的で、薄切りのお肉は手に入りづらいです。また、牛肉は一般的ではありません。日本に近い形の豚肉、牛肉を手に入れたい場合には、韓国料理兼精肉のPearlか、コストコのような会員制のLandersをおすすめします。
- 野菜
野菜は夏野菜は日本より大きく、他の野菜は日本のものより小さく硬い傾向があります。生鮮食品はほとんどのものが量り売りです。Rusutan’sかBTCというモール内のRobinsonsというスーパーではオーガニックの野菜や果物を購入することもできます。
SM系のモールに入っています。品ぞろえが豊富で、野菜、果物なども「これなら買える!」と思えるレベルものものがだいたいあります。広いお店が多いので、行くのがおっくうになることも。・セイブモア
こちらもSM系です。パークモール内にもありますが、基本は独立の店舗が多いです。ちなみにパークモール内のセイブモアはオムツの品ぞろえが良いです。
・メトロ
以前はアヤラモールの中核をなしていましたが火事になってしまい、今は細々と営業しています。A.S.Fortuna通りの独立店舗は意外になんでもそろうのと、広すぎなくて使い勝手は良いです。
・ロビンソン
BTC(バニラッドタウンセンター)内にあるロビンソンは店内が明るく清潔で、レジもすいていることが多く日本人にはとても使いやすいのではないかと思います。お肉や魚もほかのスーパーに比べて購入意欲がわきます。野菜や果物の種類は豊富ではありませんが、オーガニックのものも手に入るなど利点もあります。
・ガイサノカントリーモール
老舗なんだろうなという雰囲気を醸し出す面白いモールです。食料品形をこちらで購入することはほぼありませんが、セブのお土産が安価で手に入ったり、洋服、食器などの掘り出し物がざくざく出てくるのでたまに遊びに行っています笑
・ガイサノグランドモール
チェーン店のようであちこちにあります。どのお店も生鮮食品はいまいちですが、保存がきく系のものは割と充実しています。
・ルスタンス
個人的にセブの成城石井と呼んでいます。店内がとてもきれいで、生鮮食品も種類は多くないものの新鮮なものが多く日本人には購入しやすいです。
AYALAモール内、オークリッジビジネスパーク内にあるのもとても使い勝手が良いです。少しずつ他のお店より高いようですが、個人的に一番利用しやすいスーパーです。
食材編その2. 日本食品店で日本の食材を購入する
日本食材店の町屋マート
セブ島の日本食品店といえばセブ市内にある「町屋マート」が代表的です。
ここへ行けばたいていの日本食材が手に入ります。他にJセンターモールをA.S Fortuna通り沿いに上っていくと「BENTEN]という日本食材店もありますが、町屋マートの方が品ぞろえが圧倒的に豊富なため、”Jセンターモールへ行くついで”という感覚でBRNTENを利用しています。
どちらも価格は日本で購入する場合の2~3倍くらいするので心の準備を。
スーパーマーケットの輸入品コーナー
各スーパーマーケットにも輸入食材コーナーがたいていあります。そうめん、めんつゆ、インスタントラーメンなどがおいてあることが多いように思います。町屋マートより安い場合もありますのでチェックしてみてください。
食材編その3. 韓国食材店で韓国の食材を購入する
また、意外と利用しやすいのが韓国食材のお店です。韓国食材のお店はあちこちにあり、日本のものに近い野菜や、おいしいお豆腐なども日本食材よりお手頃価格で手に入ります。特に筒状になってうられているふわふわのお豆腐は我が家の必需品です(^o^)
この写真は、町屋マートからすぐそばにあるので、一緒に行くときに便利です。他にもASSI(辛)マートという韓国食材店はいろいろなところでみかけるので、近くにあったら是非利用してみてください。
【見落としがち!】日本から事前に用意しておくべき食材
だいたいの食材は上記の町屋マートで手に入りますが、とても高いので、荷物に余裕があれば日本から持ってくるとよいと思います。
どんな料理を作りたいかにもよりますが、出汁類、ふりかけ、カレーのルーなどはお子さんがいらっしゃる場合には重宝します。
ちなみに我が家では、上記のほかに魚の缶詰、めんつゆ、お好みソース、おそうめん、のり、かんそうわかめ、アンパンマンカレー、お茶漬けのもと、子ども用のおやつなどを一時帰国の時に購入することが多いです。
・離乳食は手に入る?
日本のようなレトルトの離乳食は手に入りません。
こちらで一般的なのはシリラックという粉をお湯で溶かして作るものと、瓶に入ったものです。瓶のものは値段が高いにもかかわらずうちの子どもは嫌がります。
それらを使いたくない方は、日本から持ってくるか、ご自身で調理することになります。ちなみにこちらのお米は水分をあまり吸収しないので私は離乳食には日本米を使っています。
・粉ミルクは手に入る?
粉ミルクはフォローアップミルクも含めいろいろな種類が現地で手に入ります。
4.セブ島の食事でお腹を壊さないために気をつけておきたい3つのポイント
正直、お腹を壊す方はとても多いです(特に大人の方)。
食あたりまでいかないし、お医者さんにかかるほどでもないのだけど、、、という程度ですが。悪いものを食べたわけではなく、水や油が変わることによっておなかがゆるくなるようです。ひどくあたる可能性があって気を付けていただきたいのは下記になります。
注意点その1.水
レストランやローカルの食堂で出てくるサービスウォーターはたまに水道水の場合があるので、ペットボトルのお水をオーダーしましょう。
注意点その2.氷
こちらも水道水から作られている場合があります。真ん中に穴が開いたチューブ状になっていれば、販売されている氷なので問題ないので、氷の形状を確かめてから口にしてください。
注意点その3.生もの
こちらは、高級レストランだから、日本食レストランだから安全というわけではなく、あたるときはあたるので念のため避けたほうが無難です。(そうは言いつつ、うちの息子も私もお刺身が大好きなので、日本食レストランでオーダーしてパクパク食べています。いまのところお腹を壊したことはありません。が、生ものにあたった人はこれまでに年に2~3人はみています。)
まとめ
いろいろ書きましたが、結局のところフィリピン料理はとても美味しくて日本人の口に合うし、お子さんと一緒でも食べやすい料理が多く揃っていると思います。その点、安心していただければと思います。
ぜひセブ島でも美味しい食事をして楽しい生活を過ごしてくださいね!
【記事内で紹介したお店のMAP】