セブママブログ

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幼児英語教育は必要なのか?自問自答してきた私なりの答えを4年間の実体験を元にまとめました。

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こんにちは!
セブ島で親子で生活しているメグリン(@meg_sana_1031)です。

私は現在、フィリピン・セブ島にある英会話スクールクロスロードでママインターンをさせて頂いています。
…実は、記事を書くのもそのお仕事の一つで、どんなテーマにするか私なりにじっくり考えてみました。

そしてその結果、私が記事を書くテーマは、「幼児英語教育」に決めました。

少し固い表現かもしれませんが、私自身これまで「幼児英語教育」についてじっくり向き合い、試行錯誤しながら親子で英語を勉強してきました。
(これまでの私たち親子の歩みについて詳しくはこちらから:英語が苦手でも!アラフォーでも!娘と二人三脚☆ガチンコセブ島親子留学を大公開!【モノリンガル母ちゃん*メグリン】

お子さんをお持ちのお母さん・お父さんであれば、このようなこと、一度は悩んだことおありではないでしょうか?

「子どもが小さい頃から英語って勉強させるべき?」
それとも、
「まずは日本語に集中させるべきなの?」

実際、必要性は感じていても「英語が苦手だから家庭で母親として出来ることはない。下手な発音を聞かせることは余計に悪影響。」と思い躊躇してしまうことで、「幼児英語教育は必要ないのでは?」と考える方はいらしゃるかもしれません。

前述の通り、私は娘が2歳の時から一緒に英語を始め、4年半の間自問自答してきました。
が、、、私は結論として、「幼児英語教育はして良かった」と思っています。

その理由として、「英語は単なるコミュニケーションツール」という認識でとどまる場合が往々にしてありますが、それに加えて「英語は子どもの心を育てるツール」という考えに私自身至ったからです。

この記事では、英語苦手ママの私がどのような環境作りで歩んできたか、幼児英語教育についての個人的見解をお伝え出来たらと思っています。

実体験を通して、その結論に辿り着いた理由もまとめたので、最後まで読んで頂けると嬉しいです!

 

1.私の娘クルリン(現在6歳・小1)の英語レベルについて

前回のプロフィール記事で、6歳(小1)の娘は現地の小学校に通っているとお伝えしましたが、現地の学校に入れるまでの英語力や過程を簡単に紹介させてください。

リスニング力

娘、2歳レッスンの様子。口を注視しているのがよく分かります。
  • 英検Jr.のブロンズ(オンライン)受験→55問中1問だけミス。97%の正答率!
    :英語を始めた2年経過した頃で娘が4歳の時のこと
  • 日常生活の動作・生理的欲求の意思が汲み取れる
  • 物の名前、色、形、曜日、数、天気、簡単な形容詞・動詞を聞き取れる

個人的に「乳幼児は真似の天才」だと思います。
『言語の獲得』と言うのを全身全霊をかけてやる時期は、やはり子どもが幼い年頃の様な気がします。

ある時、娘がレッスンを受けている様子を見て「話す人の口をめちゃくちゃ見ている!」と気付きました。
特に、先生も一度もそんな説明していないのに、f やvの発音で娘の上の歯が下唇に当たっていたり、thの発音で上下の歯の間に舌が来ているのを把握して真似しようとしていた時には驚かされました。

スピーキング力

  • 挨拶・自己紹介について話すことができる
  • Yes or Noで返事ができる
  • This is ○○. I  want to ○○. I like ○○. Can I ○○?などを使い簡単な会話ができる。

決してペラペラではありませんが、この位のレベルでセブ島の小学校に入学させました。

相手のメッセージや要望が受け取り、なんとか知ってる単語を絞り出すことができるというのが、今の娘の英語力です(子どもの吸収力は本当に凄いです)。

文章で娘のレベルをお伝えするのはなかなか難しいと思いますので、去年、幼稚園の年長5歳でクロスロードの先生と英語レッスンを楽しんでいる動画を良かったらご覧ください。

 

リーディング・ライティング力

  • A-Zのアルファベットが読めて書くことができる
  • 生活に馴染みのある単語は読み書きができる(toilet/open/closeなど)
  • 長い単語はまだ読み書きは難しい

娘の一番弱いところが、リーディング・ライティング力だと思います。
これまで日本で受けさせていた週1の英語レッスンでも、スピーキングを強化するレッスンをメインにお願いしてきたのもあり、リーディングとライティングには全く力を入れてきませんでした。

実のところをいうと、日本語と同じで読み書きに関しては小学校に入ってからでいいかな、と思う気持ちもありました。

日本語力

セブ島に持ってきた日本語の夏休みの宿題をやる娘。
  • 平仮名が読んで書くことができる
  • 平仮名のみの音読は早くも遅くもない程度に読める
    濁点、半濁音、小さいかなは苦手としている
  • カタカナはこれから
  • 日常会話は問題なし

現在、小学校が終わると帰宅してからは親である私や学校クロスロードに在籍している日本人スタッフ、生徒さんともずっと日本語で会話をするので、日本語の会話力はこのまま問題なくキープできると思っています!

 

2.これまで用意した幼児英語教育の環境面を振り返って

家庭で出来ること

1)英語ママサークルというコミュニティ作り(まずは親が楽しく英語を勉強する)。

これまでの幼児英語教育で、一番功を奏したのは「親が英語を楽むこと」じゃないかと思います。
その一つのきっかけ作りとして私の地元で、英語ママサークルという名前でコミュニティを作りました。

「お母さん達が楽しそうにしていたら、子どもも英語に興味を持ってくれるんじゃないか」という想いから始めたこのサークル。
いつしかママ達が本気で英語を勉強する会になりました。

私自身、英語を始める上で一番最初に克服しないといけないことは、人前で英語を話し間違う恥ずかしさを捨てることではないかと思っていました。
実際それは、英語を話す気恥ずかしさを克服する訓練になりましたし、ママ達の間で子どもが喜ぶ英語レッスンの動画やハマりやすい教材などシェアしたりと、とても有益な時間となりました。

ちなみにこれから紹介する2冊のテキストは、私が使っていたCD付きテキストの中でもビギナー向けでおすすめです(画像をクリックするとAmazonリンクへ)。

2)ホームステイを受け入れて国際交流

ステイ中の子たちは、本当に良く勉強します。学ぶ姿勢を良き先輩として見せてくれます。

外国人が日常的に家にいる環境にすることで、外国人に限らず人との信頼関係を築くための心構えが娘の中に自然と芽生えた様に思います。

これまで出会った留学生達に私は、必ずこのような質問をしてきました。

「日本には、‟まずは日本語”っていう共通認識がある。母国語こそが大切で、幼児期に英語を学ばせることはむしろ弊害っていう意見があるんだけど、どう思う?」

それに対して彼らは、このように答える人が大多数でした。

「そんな考え方はナンセンスだ。僕らは生まれた時から多言語で育っているし、むしろ母国語じゃない英語を早くから学んでラッキーだった」

言語的な背景が違う彼らと実際に会って話して一緒に生活していくうちに、「まずは主要言語である日本語を優先的に学ぶ」という考えは島国である日本人ならではの考え方なんだという風に感じるようになりました。

3)英語のイベントを積極的に活用する!

ご近所さんの子たちと動物園に行った時の様子。
公園で遊んだり、おやつを作ったり。

いわゆる「生きた英語」を感じて欲しくて、遊びの中での外国人との触れ合いを大切にしてきました。

イベントの最中、不思議と子どもたちは積極的になり、たとえ英語が分からなかったとしてもほとんどの子は気にすることはありませんでした。
海外から来た人と、何か一つの同じ作業をして「なんだかよく分かんないけど楽しかった経験」は、夏の思い出のようにうっすらと心のどこかに残っていくと思っています。

プロに任せてきたこと

1)週1回程度の英語レッスン

こんな話を聞いたことがありますか?

「1万時間の法則」

以前、英語教育に関する講座でこの話を聞いた時、一瞬途方にくれました。
週1~1時間の英語レッスンを受けて、話せるようになるのは200歳近くになった時とのこと。
海外に住めば2年半くらいで1万時間に達するそうです。

…それを踏まえて週1の英語レッスンでは英語を話せるようにならない前提で、しかし質の高い英語に触れ、プロに理論的に教えてもらうために2歳から続けてきました。

何もやらないよりは間違いなく前に進められます。

ちなみに、英語レッスンをしてくれる先生は、外国人、日本人に関係なくこだわらないのが私のスタイルで、ユーモアがある方が特に良かったと思います。
やはり英語はコミュニケーションの一つなので、娘と良好な関係性を作ってくれる先生に習う方が英語力にも影響があると思いました。

ここで大切なのは、娘の英語レッスンの目的を先生にしっかりと伝えること。
「こんな風なレッスンにして欲しい~」というリクエストを、しっかり伝えるようにすると、先生もしっかり全体のカリキュラムの方針を考えて進めてくれます。

「講師に任せっきりで教室に連れて行くだけ」というのは、レッスン料が無駄になりかねないので、きちんとここは親の関与が必要ですね。

2)親子留学

  • 娘が4歳の時、オーストラリア3週間の親子留学
  • 5歳の時、セブ島7週間留学
  • 今現在、6歳でセブ島に親子留学(娘は現地の小学校へ)

実はこの親子留学。
全て「親である私の英語留学に娘が同伴する」と言う認識で、「馬の鼻先にぶら下がった人参」のような感覚で娘に提案していました(笑)。

毎週の英語レッスンも短期的な目標があったほうが親子共にモチベーションが上がると思ったので、3~6か月前には親子留学の日程を決めてしまい、チラチラと娘に視覚的に写真を見せながら

「ホラホラ~!オーストラリアにはカンガルーやコアラがいるよ~」
「ホラホラ~!セブの海綺麗じゃない~」

などと前向きな楽しみになるようにアプローチしてきました。
同時に「母ちゃんも海外であなたを守るために、英語しっかり頑張るね!」と言う宣言もしていました。

そして、実際去年のセブ留学では、英語の授業は私が受け、その間に「退屈するから、現地の幼稚園で遊ぶ」とこちらにとってはシメシメと言う状態で園に行って楽しく過ごしてくれました。

3)現地の小学校に通う

学校のキャンプにて。

幼児英語教育という観点で行くと、大人から英語を習うのでは少し物足りなさを感じます。
やはり同年代の子ども同士の触れ合いの中で、言語を獲得していくのが自然だと思うからです。

初めの1~2週間は「今日、先生何言ってるか分からんかった~」と言うこともありましたが、1ヵ月経過して、すっかり慣れたようです。

有難いことに、セブ島の小学校に入学してからマンツーマンでのESL授業(母国語が英語ではない子の英語補習)も始まり「アルファベットもフォニックスも知っているけど、リーディングは出来ない状態」から、短い単語なら少し読めるようになってきているのを感じます。

フォニックスとは、英語において、綴り字と発音との間に規則性を明示し、正しい読み方の学習を容易にさせる方法の一つである。英語圏の子供や外国人に英語の読み方を教える方法として用いられている。

ー出典:wikipedia

 

現在、娘がESLの宿題をやる様子を動画にアップしたので、こちらもご覧ください。

 

3.幼児英語教育をする上で子どもの「心を育てる」ために意識していること【3つ】

我が娘よ:「言いたいことは自分で」「気持ちを表に出す」ことが大事だよ。

「言いたいことは自分で」「気持ちを表に出す」ことが大事だよ。

もちろん娘にいちいちそんなことは話しませんが、暗黙的に英語を自己表現・意思表示のトレーニングに利用しているつもりです。
英語は皆さんご存知の通り、主語・述語とまず先に言いたいことが来るので、そもそも「伝えたい何か」がないと話せないですよね。

娘も出来ることが増えてきたので、日本でも、娘に向けられた質問に親が答えない様に、自分の要求は自分で伝えるように意識してきました。

例えば、レストランで何か欲しい時なども自分で言わせてきたので、セブ島でも、自分で店員さんに「Can I have ○○?」私に聞く前に自分で言えます。

私は「なんでも親がやってくれると思うなよ」って気持ちでいますし、娘も最初(ハナ)から「頼んでもしてくれない」と分かっていると思います。

これって子育てでも大切なことですよね(笑)。

 

我が娘よ:「違って当たり前」「違ってオッケー」を肌で感じてね。

年齢や国籍が違ってもカンガルーが可愛い気持ちは一緒。

 

「違って当たり前」「違ってオッケー」を肌で感じてね。

「何となく同じであること・普通であることが正解になりがち」の日本なので、せっかく英語をするなら、多様性を肌で感じ、自分も違うことに慣れて欲しいと思います。

「私はこう、あなたはそう、ふ~ん、そうですか」と言うスタンスだったら随分楽に生きれると思うのです。

英語教育では発音などの問題も取りざたされていると思いますが、海外経験のある方は、国や育った場所の違いで訛りもたくさんあることをご存じだと思います。
発音に関しても、多少出来なくても笑って誤魔化したり、平気なメンタルを付けてくれたら嬉しいです。

私自身よ:「娘に成果を求めない」「何かを忘れるのは当たり前」と常に自分に言い聞かせなさい。

「娘に成果を求めない」「忘れて当たり前」と常に自分に言い聞かせなさい。

私は、今やっている幼児英語教育を受験に役立てたいと思ってしているわけではありません。

「今ここで」英語を使って知ることができる世界を肌で感じることで、その瞬間を楽しんで欲しいと思っています。

それは、私自身がそうしたいから。

自分自身も含め、誰かを評価して1番疲れるのは自分(親)かもしれません。

評価が糧になる場合もあると思いますが、ツールと思ってやっている英語に関しては、せめて親である私が娘を評価しない様にしなければ、、、と意識しています。

娘が「英語嫌い、したくない」と言ったことはありません。

しかし「英語ヤダ、なんでしないといけないの?」と聞かれたら、潔くやめようとは思っています。

また、幼児英語教育に賛成ではない方も含めよく言われるのは「幼少期に海外にいて英語を話しても、日本に帰ってきたらすぐに忘れる。」ということではないでしょうか。

私は、異常なほど、幼少期の記憶がありません。
幼少期に限らず、小・中・高で学んだこと(特に大学受験で)も、笑える位忘れました。
友人の名前すら怪しいです。
何なら昨日食べたものさえ忘れて生きています。

だから、なぜ、英語だけ「忘れるからやっても無駄だ」と言われるのだろう?って疑問に思います。

私自身が忘れっぽい性格だからこそ、娘が忘れることに対しても叱れないどころか、何も言えないし、「忘れたことはもしかしたら必要がないことなのかも・・・?」と自分にも娘にもおおらかに生きることにしています。

4.まとめ

結局、日本にいても海外にいても、親は子どもの幸せそうな顔があれば、英語なんてどうでもいい。

家庭・プロ両面から試行錯誤しながら「幼児英語教育」を手探りしてきた私たち親子のお話を読んで頂いて、いかがだったでしょうか?

今日は幼児英語教育についての体験談・考えを書かせて頂きましたが、私の結論は、冒頭でお伝えした通り、英語を早期に子どもに教えることは言語力という側面だけではなく子どもの心を育てるツールとして、子どもの人生や人付き合いを豊かにしていく一つのきっかけ作りになるということです。

そして、その恩恵は他でもない私自身も受けています。
子育てを通じて英語を再び勉強をする機会を得ることができたことに、とても感謝しています。

この記事を読んで、「私はこう思う!」と言うご意見などありましたら、下のコメント欄にメッセージをいただけたら私も励みになります。
ぜひ皆さんと一緒に、幼児英語教育のあり方について考えていきませんか?

「肩ひじ張らず、親子で英語を楽しんでいける家族が増えたら日本人の英語コンプレックスはきっと減るのでは?」
私は、本気でそう思っていますよ。

最後まで、読んで頂きありがとうございました。

この記事を書いた人

モノリンガル母ちゃん*メグリン
福岡出身の6歳一人娘をもつアラフォーママ。育児を通じて英語とモンテッソーリ教育にハマってしまい、両方の環境が揃うセブ島に移住。日本人向け英会話スクールCROSSXROADの親子留学コースのインターンとして奮闘しつつ、娘を現地のモンテッソーリ小学校に送っている。まだまだ英語はビギナーの域。

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