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子育ての正解とは?セブ島滞在中の親子けイベントを開催しました

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子育ての正解とは?セブ島滞在中の親子けイベントを開催しました

 

先日、このブログでもお知らせした、岩切弥生さん佐藤ひろこさん、浦郷美紀さんの3名のママによるトークセッションが大盛況のうちに終わりました。

題名は

「それぞれの子育ての正解」

 

第一部はそれぞれの方の子育てにまつわるお話、第二部は座談会という形でざっくばらんに質問したい人に質問するという形でした。

 

どの方のお話も全部記憶にとどめていたいような、私にとっては内容が濃すぎてなかなか消化しきれないほどのトークセッションになりました。ここでは、トークセッションの内容というよりも、私自身のためのメモとして残しておきたいと思うことを記載させていただくことにします。

 

 

 

”小さな哲学者”中島芭旺君のお母さん:岩切弥生さん

<プロフィール>
1971年宮崎県生まれ。鎌倉在住。2児の母。 2015年9月、息子、中島芭旺(バオ)からの「学校へ行きたくない」という言葉を受け、全面的に息子のやりたいことをサポートすることを決意。 「学校へ行かない選択」そして「この人から学びたいという選択」「子供の好奇心」を最大限に尊重し、一番のファンであることに日々徹している。

中島芭旺が、2016年8月当時10歳時に出版した本「見てる、知ってる、考えてる」は、日本で累計17万部のベストセラーとなり、韓国、台湾、ノルウェーで出版。 ドイツ、ベトナム、ポルトガル、中国での出版が決まり、中島芭旺の想いは世界へと広がっている。 「いつでも誰でも、いつだって『今ここ』からチャレンジできる」 その在り方を、親子で体現する日々を楽しんでいる。

 

弥生さんのお話の時には一緒に壇上に上がらせていただき緊張しすぎて正直あまり覚えていないので、2週間ほど一緒に生活をして、いろいろお話した時のことも含めて記載させていただきます。

 

弥生さんがクロスロードに入学することなり、タクさん(旦那さん。彼と弥生さんは以前からの友人です)にどんな方か聞いたり、ネットで弥生さんや芭旺君に関する記事を調べて読みました。

が、お会いした弥生さんはどんな前情報より素敵で楽しくてあっというまに大好きになってしまう、そんな女性でした。

いろいろな面でぶっ飛んではいましたが。

 

子育てに関しては本当に脱帽です。母としての覚悟が全然違うと思い知らされました。

「ママが幸せなら子どもは幸せ」を貫き通し、子どもの力を信じ、自分と対等の人間として接しています。

イベント中も自由をつき通す。こんな感じだから子どもたちも穏やかにすごしてくれました~

 

芭旺君がやりたいこと、興味が持ったこと、それを邪魔しないことを心がけてきたそうです。それがどれくらい徹底していたかというと、芭旺君は2年間インターネットのゲームをやり続けたそうです。目の下にクマを作りつつ。それでも止めなかったそうです。その結果どうなったと思いますか?

 

「僕はもうこんな消費するだけは嫌だ。次は生み出すほうになりたい」そう言ったそうです。

 

私にはできない、、、正直そう思いました。
ご飯を3食きちんと食べること、毎日歯を磨くこと、学校へ行くこと、そのたもろもろ、そういった”すべき”と”思っていること”をしないのは私にとってとても怖いことです。

でも、自由な子になってほしい。願わくば芭旺君のように自分のやりたいことをみつけ、それを実現していってほしい。

その結果私がしていたことは「条件つきの自由」を息子に提示することだったなと初めて気づきました。そして、その条件も私の都合によってまちまちだったりして。

そのことに気づけたこと、そしてこれからどんな覚悟を持って子どもたちに接していくのか???と自問できました。それを当然のこととして実行していくにはちょっと時間がかかりそうですが。

 

セブ島初総合情報誌”セブポット”設立者:佐藤ひろこさん

<プロフィール>
1978年、大阪府生まれ。
2004年、セブ島日系リゾートでスパマネージャーとして働く。2007年、ウェブとマガジンを使った、セブ島唯一の総合情報媒体「セブポット」Pinaka Pot Distribution, Inc.を創業。2014年、セブポットを運営するメディア事業「Infopot.Inc」、ビジネスコンサル、会社設立、賃貸・管理不動産、ビザサポートなどの直接サービスを行う「TheHatena Solutions Inc.」、インベストメント・ホールディング会社「Cou.A Investment Holding Inc.」の3社に分社化。情報業で培った人脈と最新の情報をもって、多くの日本人の起業進出をサポート。起業家としてだけではなく、2児の母親として、海外移住・親子移住などの相談サポートも行っている。セブポットHP:http://www.cebupot.com/

 

このイベントをやろうと思った時に、そうだ、ひろこさんにも是非参加していただこう!そう思い会いにいきました。ひろこさんはひろこさんで弥生さんと芭旺君のことを事前に調べてくださって、「私は芭旺君と似ている。けれども、環境が違ったから私自身はなんとか日本の教育と折り合いをつけながらやってきた」そんな風におっしゃっていました。「時代がやっと追いついてきた」のだと。

 

そんなひろこさんなので、小さいころから、自分は日本ではないどこかで生きていくことになるだろうと思っていたそうで、実際に今はセブで2人のお子さんを育てていらっしゃいます。

 

会場にいる方の多くは移住もしくは長期滞在して子育てをされている方が多く、今回はひろこさんがセブでお子さんを育てるにあたって実践されていることをメインにお話してくださいました。

 

「私の勝手でセブに住んでいるんだから、子どもたちが日本に住む、日本で生きていくという選択肢を奪ってはいけない。だから、私は日本語の教育だけは絶対にする」そう決めていたそうです。

「私は絵本を読むことが得意だから」と日本に帰国するたびに大量の絵本を購入して帰ったそうです。そして、お子さんが読んで欲しいというだけ読んだのだとか。

ちなにみ、自分の苦手な遊びはあまり一緒にしないそうです。それってすごく大事なことなのかなと思います。ママが楽しいことを一緒にやる。苦手なものは人に任せる。苦手なことを頑張っても子どもに伝わってたりするし、むしろ「ママこんなにがんばってるのに」という余計な感情が生まれてしまったりしますね。

ひろこさんは、会場で行ったフリーマーケットにもうお子さんが読まなくなった本を大量に出品されていました。タクさん、30冊も購入していました(・´з`・)

こちらに長く住んでいると、子どもの言語についてはとても悩むところです。短期であれば英語漬けの日々で問題ありません(むしろそうしたいと思います)が、長期でかつ学校に通うようになると子どもの言語は学校で話すものに寄っていきます(学校が英語なら英語、ビサヤ語ならビサヤ語になっていきます)。

どれが良い、悪いではなく、どうしたいかということが重要で、そのどうしたいが「日本語を不自由なく使えるようしたい」であれば親としてかなりの努力が必要だということです。

 

ひろこさんが壇上でお話を始められた時、「かっこいい!私もこんな風になりたい!なるんだ!」とものすごく強く思いました。自分自身のことや考えをきちんと言葉にしてしかも自信をもって伝えていらっしゃいました。それはきっと、今までにたくさんのことに悩み、考え、答えを出されてこられたからなのだと思ったのです。私も優磨や優月の子育てに対し大いに悩みつつも、自分の子育てを伝えられる日が来るようにしようと決意のようなものが生まれました。

子育て学協会代表理事:浦郷美紀さん

<プロフィール>
CFC(チャイルド・ファミリーコンサルタント)プロフェッショナル
子育て学協会代表理事、TCCキャリアカウンセラー、エマジェネティックスアソシエイト、NLPプラクティショナー1児の母。日本女子大卒、リクルートにて営業・企画・人材育成業務を担当後独立。子育ては自分育てのチャンスです。私自身が実感しています。大人が変われば子どもも変わる。育ち合いを楽しむ家族を増やしたいと思います。子育て学講座・子育て相談・園向け研修(園長・主任、コーチング、言葉かけ)・コンテンツ企画やコミュニケーションデザインも行います。”子どもが育ち、家族も育つ根を育む”子育て学協会HP:http://kosodategaku.jp/

 

美紀さんは、なんとこのイベントのために日本からお越しいただきました。弥生さん、ひろこさんの登壇が決まった時に、専門家の方にお話していただいたらすごくバランスが良いということでお呼びし、駆けつけてくださったのです。なんとフットワークの軽い!!!

ご自身も中学生のお子さんのママであり、子育て学協会の代表理事もされています。なんとリクルートに25年勤められた経歴もあるバリバリのキャリアウーマンでもあります。

そんな美紀さん、子育ての最初のほうはあまり積極的ではなかったそうです。そもそもお仕事も忙しくお子さんと向き合う時間が取れなかったと。それが、娘さんが小学校3年生の時に親子留学し、一日中お子さんと向き合うことになったとき、どうしよう!?という気持ちと同時に幸せも感じたそうです。

そんな美紀さん、もっと自由に生きるために退職され、今は子育て学協会の代表理事をされています。子育てや子ども成長の理論を学ぶことで子育てが楽しくなったそうです。

「子どもにね、反省しなさい!って言ってたんだけど、そもそも反省ができるようになるのって中学生くらいになってからなのよね。おかしいでしょ」って。

私も知りませんでした、、、成長の過程を知るってとても大事なことですね。

そんな美紀さんが、子どもに関する決断の時に意識していることは「志のある人(学校)に娘をまかせること」だそうです。

今の時代、どんな教育を受けるかは少しずつ選べるようになってきました。それは、喜ぶべきことではありますが、迷いも増えることにもなります。私にとって美紀さんの子の言葉は進むべき道を教えてくれるものになりそうです。

3名のママと出会って

私が普段会うママは優磨の幼稚園で出会ったりするので必然的に幼稚園に通うお子さんのママが多く、同じように日々悩んだり不安になったり、そんな思いを共有できるママが多いのですが、今回お会いした3名のママはきっとそんなことも経験された上で、自分自身の子育てを持っている方でした。

今回のトークセッションのタイトルは「それぞれの子育ての正解」でした。私が想定していたのは「みんな違ってそれでいいのだよね」という解でした。

でも、実際に今回のトークセッションをしてみると「それでいい」どころじゃなくて「違うことが大前提」「ママも子どももみんな違うんだからおんなじ子育てができるわけない」

むしろ、「こうしたほうがいい」「こうでなきゃ」は呪縛にしかならないのではないかと思いました。

一方で、自分の子育ての正解を見つけるためには、たくさんの場所へ出向き、たくさんの人に出会い、どんな子育てをしている人がいるのか、どんな子育てがあるのか、そして自分はどんな子育てをしたいのかということを知ることはすごく大切だと思いました。

そして、方向性が見えたらそれをする“覚悟”というものを持つ。もちろん修正は必要だけれど、あっちいってこっち行っては子どもにも迷惑。

 

そんな覚悟を持った3人のママにこのタイミングで出会えたこと、幸運としか言いようがないです。

こんなことを、今回のトークセッションに参加して思った新米ママでした。
長い文章、お付き合いいただきありがとうございました。

 

 

 

 

この記事を書いた人

フィリピン留学CROSSXROADMiyu
1980年生まれ
4歳の男の子と0歳の女の子をフィリピン・セブ島で子育て中。

29歳までは絵にかいたような普通の人生を送っていたところ、タクさん(旦那さん)の世界一周旅行へ行こう!という提案がきっかけでちょっとだけ変わった人生へ。

フィリピン留学を経て世界一周し、2012年にセブ島で旅人たちのための英会話スクールCROSS×ROADを夫婦で立ち上げる。

2013年にセブ島で長男の優磨を、2017年に日本で長女の優月を出産し、2018年現在はセブ島で子育て中。

日本での子育てを経験したことで、やはり“セブ島子育てっていいな”と改めて実感し、CROSS×ROADで親子留学コースを新設しました。
たくさんのママさんに親子留学のことを知ってもらいたいという想いから、現在セブ島でのリアルな子育て模様をブログで発信しています。

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