海外に行く。留学に行く。自分の一人のことならなんとでもなるやと思えますが子どもと一緒に行くとなるとすべてが不安になりませんか?
世界一周旅行を経験し、移動は値段重視のLCCで十分でしょ!と思っていた私も生後6か月の息子をつれて初めて飛行機に乗るときは、どこの航空会社にしよう、何をもっていけばいい?って不安にまみれ、何からしていいかよくわからなくなりました。
でも、それから4年が経ち、何度も子どもを連れてセブやほかの国へ行くたびに少しずつ経験値が上がり、子連れでも安い航空券を取る方法、どんなものを持っていけばいいのかなどわかってきました。
この記事では、
航空券をとる前にすべきことから、事前に知っておくべきフィリピン特有のルール、安いチケットの取り方などを書いていきたいと思います。もし、セブへ行く飛行機をどうやってとったら良いだろう?と悩んでいる方がいれば少しでも参考になればうれしいです。
この記事の目次
航空券を探す前にすべき3つのこと
全員分のパスポートを作る
たまに「赤ちゃんでもパスポートっているんだね!」と言われることがありますが、渡航する全員のパスポートが必要です。申請してから1週間ほどかかるので、早めに申請しましょう。
お子さんの首がすわっていない時には、写真スタジオで寝かせた状態で撮ってもらえば大丈夫です。自分で撮影した写真を現像してもらうのでも大丈夫だと言われるのですが、影が落ちていたり、バックに敷いた布にしわが寄っていたりすると却下されるようなので、最初からスタジオで撮影してもらうのが無難かと思います。
パスポートの期限がセブの滞在日数+6カ月あるか確認する
フィリピンには以前、滞在日数+6か月の期間が残っていなければ入国できないというルールがありました。現在は撤廃されたと言われていますが、念のためこちらの条件を満たしておいたほうが無難です。フィリピンではこのような通知がいきわたっていないことが多々あります。
留学時期と期間を決める
留学される方は、留学先を先に決めてからその学校の条件に合わせてチケットをとることをおすすめします。
多くの学校が日曜日に入寮し、土曜日に退寮するルールになっていると思います。せっかく安いチケットをとっても、宿泊代のほうが高くつなんてことになったら残念ですね。また、春休みや夏休みのお休みシーズンは早くから学校のお部屋が埋まってしまうこともあるので、前もって確認しましょう。
もうひとつ気を付けたいのが期間です、入国から30日までは無料でVISAが発行されますが、31日~、59日~、(以後30日おき)を超えると観光ビザの更新にお金がかかります。滞在が31日の場合、その1日のために1人8,000円前後のビザ代がかかってしまいます。
解決しておくべき2つの疑問
第3国への出国チケットとは?
フィリピンに渡航するためにはチェックインの際にフィリピンから第3国へ出国するチケットを提示する必要があります。フィリピンからシンガポールや台湾でもよいですし、もちろん日本への往復航空券で大丈夫です。
往復でとっている場合には航空会社で把握しているので聞かれませんが、片道でチケットを取っている場合には帰りのチケットもしくは、フィリピンからほかの国へ行くことを証明できるチケットを出発空港のチェックインの時に提示することが義務付けられています。
これがないと、飛行機に乗せてもらえません!
私は、帰りの日程はまだ決まらないなー。後でチケット取ろー!なんて思っているうちに忘れてしまい、空港で慌ててチケットをとった経験が何度かあります((+_+))
帰りの日程をまだ決めたくない、決められないという人はフィリピンからほかの国へ行く安いプロモーションチケットを購入して捨てる(捨てチケットと言われる)という方法もあります。
とにかく、片道でフィリピンへ向かう方は、フィリピンから出国することを証明できるチケットを提示できるように、印刷するか写真に撮ってスマートフォンなどに保存しておきましょう。
ビザやSSPはの手続きはどうすればいい?
フィリピン留学の費用や見積もりに出てくるVISAやSSP。ビザって日本で申請しておくんでしょ!?大変そう、と思いがちですが、フィリピンで語学学校に入学する場合には両方とも学校のほうで手続きしてくれるので事前に用意することは何もありません。
・観光ビザ
最初の30日分は空港で自動的にスタンプが押されます。30日を超えて滞在する場合にのみ費用が発生します。
・SSP(特別学習許可書)
フィリピンで語学留学する際には必ず必要になる許可書です。こちらの許可書を発行できない学校はフィリピン政府から許可を受けていないことになります。
フィリピンへの渡航は少しややこしいこともありますが以上のことを抑えておけば大丈夫です。
それでは、いよいよ本題の航空券の選び方を紹介します。
子ども連れで選ぶべき航空券の3つのポイント
子どもを連れていても安く行きたい!かといって、外せないポイントもやっぱりあります。とりあえず、下記の3つのポイントを抑えてみると、それらの条件をふまえて安いものを選べば迷わずに決めることができます。
直行便か経由便か
成田、関空、中部国際空港を利用できる環境にあれば直行便を選びましょう。価格との兼ね合いもあると思いますが、身体にも精神的にも直行便のほうが断然ラクです。
私は子供ができて初めて気づいたのですが、子連れの移動は休憩時間・睡眠時間には成り得ません。
経由便を選ばざるを得ない場合
①同じ航空会社の便を選ぶ
②国内での乗り継ぎ可能な便が無いか確認する
①は特にマニラでの乗り継ぎの時に気を付けてほしいのですがマニラは航空会社ごとにターミナルをもつので、違う航空会社のもので手配してしまうと、ターミナル移動が発生します。マニラでの移動は精神的にも体力的にも消耗するのでお子さん連れの場合には避けましょう。※セブパシフィック航空どうしの乗り継ぎはターミナル内も充実しているので、マニラ乗換であればセブパシフィック航空の便が良いと思います。
②日本国内での乗り継ぎは海外で乗り継ぎをするよりも精神的にとてもらくです。言葉の心配も、荷物の心配もありませんし。特に、成田空港からはセブパシフィック航空、バニラエアの2つのLCCが直行便を出しており1人往復3万円前後でチケットを購入できることも多く、成田で乗り継ぎをする方が安い場合もあります。
発着時間
お子さんの習慣や年齢によって、発着時間には注意が必要です。
例えば抱っこひもで移動が可能な年齢であれば家ー空港、空港ーセブの滞在先の移動手段さえあれば飛行機の発着時間は特に気にする必要はありません。
けれども、ベビーカーを使う年齢以上になると、子供が寝てしまっていては移動が難しい場合があります。飛行機に乗る際は、直前までベビーカーを使用できますが飛行機を降りた際には、預入荷物の受け取り場所まではベビーカーの使用ができないからです。
そのため、発着時間(特に到着時間)を考慮しておかないと地獄をみることになります。特に成田空港では飛行機を降りてからベビーカーを受け取るまでにかなりの距離を歩かなければならず、眠っている子どもを連れて行くのは大変です。
ちなみに、セブ島の空港はどうかと言うと、ベビーカーを受け取るまでの距離はそれほどながくありません。また、空港と滞在先との移動はタクシーになりますので24時間移動が可能です。
深夜の到着は避けたほうが無難ですが、帰国便は何時の便でも特に心配する必要はありません。実際に、親子留学で来られた方でも朝の5:55の便で帰られる方がたくさんいらっしゃいます。
大手航空会社かLCCか
初めて子どもを連れて飛行機に乗る際は「やっぱり大手航空会社でしょ!」と迷わずフィリピン航空でチケットを取得した私ですが、基本的にはLCCがおすすめです。
というのも、直行便を運航する大手航空会社はフィリピン航空の1社しかなくその機体およびサービスはLCCのものとそれほど差異がないためわざわざ高いフィリピン航空を選ぶ理由がないからです。
ちなみに私は失礼ながらフィリピン航空を”機内食のついたLCC”と呼んでいました。そしてその機内食がいまいちなため、親子留学をされる方には、航空会社の大小よりは、安いほうを選ぶことをおすすめしています。
※2018年現在は座席の幅にゆとりがあり、個人用モニターもついている便も数本あるようです。
最安チケットを検索する方法
上記の3点は大事ですが、そうは言ってもやはり価格を見ないと決められないですよね。これだけ違うならここは我慢できる!ということもあります。
では、どうすれば安いチケットを探すことができるのでしょうか?
ちなみに、私たち夫婦は世界一周旅行を経験しており、その時に最安チケットを求めてネットとにらめっこしていた経験がここで活きています笑
日程がフレキシブルな場合
検索”サイトスカイスキャナー”で探す
スカイスキャナーという検索サイトで日程を絞らず検索します。その日の一番安いチケットが、チャートになって検索結果が表示されるので、安く購入できる日がすぐにわかります。直行便のみの検索もできます。
プロモ(プロモーション)チケットを狙う
航空会社の会員になったり、SNSなどに登録しておくとプロモーション=セールチケットの情報が流れてきます。運よくプロモチケットが購入できれば大幅なコストダウンが見込めます。成田ーセブの往復で1万円とか。
日程が決まっている場合
エクスペディア(お気に入りのサイトがあればそれでも良いと思います)で検索し、その日一番条件のいいチケットを見つけたら、その航空会社のHPへ移動し、購入。
エクスペディアは購入手続きが簡単なので、そのまま購入するのもよいのですが、LCCになると預入荷物は自分で追加して下さいと書かれている場合もあるので基本的には航空会社のHPで購入しています。
※セブパシフィック航空はスカイスキャナーやエクスペディアの検索にかからないことが多いので、直接HPを確認しています。
いくつかのHPを見ながら価格を比較したり、家族全員分の必要事項を打ちこんでいくのは面倒ですが、安いチケットを購入するには避けて通れませんので頑張りましょう。
意外と知られていない節約方法!?
普段からLCCに乗り慣れているかたには当然でしょと思われるかもしれませんが親子留学のために初めて自分でチケットを取得する方も多いかと思いますので、ご紹介させていただきます。
片道ずつ購入する
LCCの場合、往復割引がないため、片道でとっても割高になりません。そのため、行きはセブパシフィック、帰りはバニラエアでとっても問題ありません。
※帰りのチケットは印刷するかケータイ、パソコンなどに保存しておきましょう。
何もついていないチケットに必要なものをプラスしていく
最初から荷物や機内食をついているものを購入すると無駄な費用がかかってしまいます。
預入荷物
両親と子供の3人で荷物付きのチケットを取ると20㎏×3人で60㎏を持っていくことができますが、そんなに必要で無いと思えば荷物は1人分か2人分だけつければその分安くなります。また、行きと帰りで荷物の量を変えることも可能です。
機内食
値段と内容を考えて、必要だと思う時のみ追加すればよいと思います。
座席指定
LCCでは座席の指定にも別料金がかかります。セブパシフィックでは咳が空いていれば柔軟に対応してもらえますが、バニラエアでは指定しておかないと離れた席になってしまうので気を付けてください。
これらの追加は、当日に行うと事前にネット予約するときの数倍の料金がかかってしまうので、チケット購入時もしくは、出発の2,3日前までには手続きをしておきましょう。
LCCと、大手航空会社(フィリピン航空)の差額はどれくらい?
私が実際に購入したチケット家族4人分(1月末出発4月上旬帰国)を比較してみました。
行きセブパシフィック、帰りバニラエアの場合は136,510円
もし同じ日程でフィリピン航空を利用したば場合は186,490円
差額は49,980円でした。
このように差額を出してみた上でどこの航空会社を選ぶかは好みの問題だと思います。
ちなみに、帰りのバニラエアは成田到着が21時ごろなので主人と一緒の帰国でなければ利用しません。
※都合の良い日程かつ安い日を選んでいるので、フィリピン航空も同じ工程を踏めばもう少し安くなると思います。
成田発の直行便の主な航空会社比較
フィリピン航空
*直行便をもつ唯一の大手航空会社*
フィリピン航空の公式サイトはこちら
便数:毎日2便
成田発:①9:35発14:05着 ②14:25発19:00着(時期によっては月・火・木運休)
セブ発:①8:00発13:25着 ②15:00発20:30着(時期によっては月・火・木運休)
座席幅:機体による※A330-300 のみ広い
個人モニター:機体による※A330-300 のみ有り
取得方法:インターネット、旅行代理店
チケットに含まれるもの:
預入荷物(23kg×2個)、機内持ち込み7kg、機内食、ドリンク、ブランケット
片道チケット:取得可能だが割高
子供料金:
0歳ー2歳未満=大人の料金の10%
2歳ー12歳未満=大人の料金の75%
バシネット:6か月未満、15kg以下のみ
離乳食:有
セブパシフィック
*セールも多くセブ‐成田間では遅れが少ない*
セブパシフィックの公式サイトはこちら
便数:火・木・土・日 1日1便
成田発:12:05発16:40着
セブ発:05:55発11:20着
座席幅:不明
個人モニター:無
取得方法:インターネット、※チケットの比較サイトに出てこないことが多い
チケットに含まれるもの:機内持ち込み7kg
※預け入れ20kg=2,300円、機内食800円で追加可能
片道チケット:取得可能
子供料金:
0歳ー2歳未満=成田ーセブ=3,000円、セブー成田=1,000ペソ(2,300円くらい)
2歳ー12歳未満=大人と同じ
バシネット:無
離乳食:無
バニラエア
*ANAグループのLCC*
バニラエアの公式サイトはこちら
便数:毎日1便
成田発:10:00発14:30着
セブ発:15:20発20:55着
座席幅:不明
個人モニター:無
取得方法:インターネット、代理店
チケットに含まれるもの:機内持ち込み7kg
※預け入れ20kg=3,000円、機内食750円~
片道チケット:取得可能
子供料金:
0歳ー2歳未満=1,500円
2歳ー12歳未満=大人と同じ
バシネット:無
離乳食:無
上級者編:フィリピンだけじゃもったいない?
これは本題とは異なりますが、、、セブはほかの東南アジアの国へのアクセスがとても良いため、セブ滞在中にほかの国へ行ったり、帰りのトランジットを利用してもう1カ国楽しむということも可能です。
滞在中にほかの国へ行ってみる
前述しましたが、フィリピンで30日を超えて滞在される場合には観光ビザの延長が必要になります。そして、59日を超えるときにはほかにi-cardという身分証明書も取得する必要があり、1人あたりビザ代を含めると2万円前後(レートによる)かかってきます。
ただビザのためにお金を払うくらいだったらほかの国を旅行してくる!といっていったんフィリピンから国外へ出る方法があります。(ビザクリと呼ばれています)。
候補地はセブから直行便がありチケットも安いものが出ていることがあるシンガポール、香港、台湾あたりです。
帰りにほかの国に寄ってみる
日本―セブ間の経由便はソウル、マニラが一般的ですが意外に香港、台湾経由でも安い便が見つかることがあります。
そういった便を探して、香港や台湾で観光して帰るのもわくわくしますね。セブ留学での成長を確認するよい機会にもなりますし。
随分長々と書いてしまいました。「当然でしょ」みたいなことも多いかもしれませんが何かのお役に立てばうれしいです。
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