なんでママをいつもいつも困らせるの?そう言って号泣したことをふと思い出しました。
長女の出産のため日本に一時帰国し、家を借りて住み始めた直後のことでした。
家のこともしなければならないし、臨月近く体もしんどいし、そんな時に全然言うことを聞いてくれなくて、、、
「この子はわざとママに意地悪をしているんじゃないか」とまで思ったりして。
それで本屋さんへ行き、男の子の育て方の本を何冊も買い込んで読み漁りました。
”興味を持ったらやってみないと気が済まないのが男の子”、
”女の子みたいにいったん考えるなんてしない”
”ママを困らせようなんて微塵も思っていない”
”ママには理解不能な行動もパパから見れば普通”
そして
”子どもが生まれたとき、元気でいてくれればそれでいいって思ったのでは?”
という一言を読んで、優磨を抱きしめて謝ってまた号泣しました。
この時問題があったのは私だったのです。優磨じゃない。
優磨が生まれてから3年半、ずっとセブ島で子育てをしてきました。
こちらでは、子どもが公共の場で騒いだりしても、誰も怒りません。
優しく注意するくらいです。
「だって子どもだから」「いいのよ子どもなんだから」
そんな、子どもが子どもらしくいられるセブの子育てが好きです。
一方で、日本に帰国したときにそれで私たちは大丈夫だろうか?という不安もありました。
日本の子育てに関してネットから流れてくる情報は、
セブのゆるい子育て環境に慣れている私にとっては恐ろしく厳しく、
冷たいもののように思われたのです。
(実際に帰国して落ち着いてくると、思っていたより子どもに対する風当たりは強くない、そう思えるようになりましたが。)
こうして日本に帰った私は急に優磨に
「あれしなさい」「こうしなさい」「それはダメ」「あれはダメ」と言うようになりました。
3歳の子供にとって、セブ島だから、日本だから、そんな違いはわからないし、
急に言ったからといっててできるわけがない。
この時読んだ育児本には
”男の子は100回くらい言って初めてできるようになる。数回言ったくらいでできるようになると思わないほうがいい”
そんな内容もかかれていました。
その当時は「何度言わせるの?」ってよく言っていました。
今は「何度言わせるの?」って言いたくなった時は
「あ、100回だよね」って自分で答えて笑ってます。
そんなこんなを経てママは少しずつ、優磨はすごい勢いで成長しています。